運動不足の解消や趣味づくりにぴったりな「テニス」。
気になっているけど、どう始めればいいか分からない…そんな人も多いのではないでしょうか?
この記事では、「まずは気軽に体験してみたい人」と「本格的に続けたい人」の2パターンに分けて、テニスの始め方をわかりやすく紹介します。
魅力やメリット、始める前に知っておきたいポイントもまとめているので、これからの趣味としてテニスを検討している方はぜひ参考にしてください!
テニスってどんなスポーツ?
まずは、テニスがどんなスポーツなのかを簡単に紹介します。
テニスはネットを挟んでボールを打ち合い、相手のコートに返すことで得点を競うスポーツです。1対1で対戦する「シングルス」、2対2で行う「ダブルス」の形式があり、どちらもラリーを交互に続けながらプレーします。
基本のルール
- 試合はサーブからスタートする
- ボールはネットを越えて、相手のコート内に返す
- ボールはワンバウンド以内で返す
- 相手のコートに返らなかった場合に失点する
得点の進み方は少し独特で、次のようにカウントされます。
0(ラブ) → 15 → 30 → 40 → ゲーム
40-40になった場合は「デュース」となり、そこから2ポイント連続で取った側がゲームを獲得します。

実際に試合ができるようになるには時間がかかるので、ルールはあとから少しずつ覚えていけば大丈夫です!
テニスの魅力・メリット
テニスの魅力や、おすすめしたいポイントを紹介します。



気になるけど一歩踏み出せない…そんな人にこそ知ってほしい魅力です!
一生の趣味として続けられる


テニスは、体力や運動レベルに応じて無理なく楽しめるスポーツであり、年齢を問わず取り組みやすい点が特徴です。
公益財団法人日本テニス協会の調査(令和元年度)によれば、全国のテニスクラブ会員のうち約57.5%が60歳以上を占めており、定年以降にもテニスを趣味として継続する人が多いことがわかります。
競技として取り組む若年層から、健康や交流のために楽しむシニア世代まで、幅広い年代に支持されていることから、テニスはまさに“生涯スポーツ”と言えるでしょう。
始めやすく、続けやすい環境が整っている


テニスは、他のスポーツと比べても、始めやすい環境が整っているスポーツです。
文部科学省と日本テニス協会による統計によれば、2015年時点で全国に6,454か所のテニス施設があり、合計で26,307面以上のコートが設置されています。各地で利用可能な施設が整備されていることから、身近な場所でもプレーできる機会が多く、初心者でも気軽に始めやすい環境が整っています。
さらに、初心者向けの体験会やレッスンを行っている施設も多く、基礎から無理なく学べる体制が整っている点も魅力です。
屋内コートなら天候に左右されず、日焼けの心配も少ない


テニスは屋外で行うイメージが強いかもしれませんが、実は全国には屋内(インドア)のテニスコートも数多く存在します。
こうした施設を利用すれば、夏の猛暑や冬の寒さ、雨や風といった天候の影響を受けずに、1年中快適にプレーできます。
また、直射日光を避けられるため、日焼けの心配が少ないのも大きなメリットです。
目的別テニスの始め方
ここからは、「気軽に試してみたい人」と「本格的に始めたい人」の2パターンに分けて、テニスの始め方を紹介していきます。
今の自分の温度感に合わせて読み進めてみてください。
【気軽派】とりあえず試したい人向け:まずはこう始める
テニスに少し興味がある、まずは一度やってみたい。
そんな人におすすめなのが、スクールの体験レッスンに参加する方法です。
テニススクールが実施している、1回〜数回のお試しレッスンのことです。基礎の打ち方やルールなどを体験でき、道具のレンタルが可能なことも多く、初心者が安心して参加できるようになっています。
スクールと聞くと「ハードルが高い」と感じるかもしれませんが、体験レッスンをおすすめする理由は主に2つあります。
❶ お金や手間がかからない
スクールの体験レッスンは、無料または1,000円程度で参加できるところが多く、ラケットやシューズも貸してもらえるため、動きやすい服装だけあればすぐに始められます。初心者向けのクラスが用意されているので、いきなり経験者の中に混ざる心配もありません。
一方で、個人で始めようとすると、コートの予約や道具の準備、相手探しなど、手間も費用もかかります。こうした点から見ても、まずはスクールで体験してみるのがスムーズでおすすめです。
❷ 基礎をしっかり教えてもらえる
当たり前ですが、体験レッスンではコーチがついて、ラケットの持ち方や構え方、打ち方の基本をわかりやすく教えてくれます。スクールによっては1回のみの体験となりますが、近隣に複数のスクールがある場合は、いくつかのスクールで体験してみるのもおすすめです。



「スクール=本気の人ばかり」ではないので安心してください!
体験レッスンに行く方法
まずは、近くにテニススクールがないか検索してみましょう。多くのスクールでは公式サイトに体験レッスンの申し込みフォーム用意されています。
ラケットやテニスシューズは貸し出してくれることが多いため、必要なのは動きやすい服・タオル・飲み物くらいです。


当日は、受付で「体験レッスンを受けに来ました」と伝えれば案内してもらえます。
レッスン前にアンケートの記入やレンタル用品の準備がある場合もあるので、10分前には到着しておくと安心です。
スクールで着替えをする場合は、もう少し早めに行くようにしましょう。
【本格派】しっかり始めたい人向け:続けやすいテニスの始め方
ここでは、「せっかくならちゃんとやってみたい」「趣味としてしっかり続けたい」
そんな方に向けて、テニスを始めるための準備や方法を紹介します。
テニスを趣味として楽しむ方法
テニスを趣味として続けるには、主に以下のような方法があります。
- 仲間とコートを借りてプレーする
- サークルや練習会に参加する
- スクールに通ってレッスンを受ける
まったくの未経験から始める方には、スクールに通うことをおすすめします。
その理由は、大きく2つあります。
- サークルや練習会に参加しやすくなる
スクールの費用が気になる場合、サークルや練習会に参加するという選択肢もあります。
ただし、そういった場所では「ある程度ラリーができる」「試合の流れを理解している」といった前提が求められることも少なくありません。
一方、スクールではコーチのもとで基礎から段階的に学べるため、安心して実力をつけることができます。独学よりも効率よく上達できるので、1年ほど通えばサークルや練習会への参加も無理なく目指せます。 - テニス仲間ができやすい
個人で練習会に参加する場合、いきなり一人で飛び込むのは不安に感じる人も多いです。
その点、スクールでは同じレベルの人たちと継続的に練習できるため、自然と仲良くなりやすく、仲間づくりにもつながります。一緒にコートを借りて練習したり、同じサークルや練習会に参加したりするなど、楽しみ方の幅も広がります。
まずは体験レッスンを受けてみよう
スクールに通う場合は、まずは「体験レッスン」を受けてみましょう。
体験レッスンはテニススクールが実施しているお試しレッスンのことです。
また、体験レッスンに行く前に、スクールの選び方もあらかじめ知っておくと安心です。
スクールの選び方
スクールによって設備や雰囲気に違いがあるため、無理なく通えるかどうかを基準に選ぶのがポイントです。
チェックしておきたいポイントを解説します。
- 通いやすさ(利便性)
自宅や職場から通いやすいか、車の場合は駐車場があるかもチェックしましょう。 - 屋内か屋外か
日焼けが気になる人や、天候に左右されたくない人は屋内コートがあるスクールがおすすめです。 - 時間割
初心者向けのクラスが、自分の通える曜日・時間帯にあるかどうかを確認しましょう。 - 料金
一般的に屋内コートの方が屋外より高く、ナイター(夜間)の方が昼間よりも高めです。
相場は月額9,000〜15,000円程度。初心者コースはこれよりも割安なことが多いです。 - 施設の設備
ロッカーやシャワールームの有無など。専用ロッカーがあると、ラケットやシューズを置いておけるので便利です。
- 施設の清潔さ
実際に行って、きちんと手入れされているかを確認しておきましょう。 - コーチとの相性
曜日や時間帯によってコーチが変わることもあります。体験レッスンでピンとこなかった場合でも、他のクラスが合う可能性もあるので、気になる点は相談してみてください。 - 一緒に受ける人の雰囲気
一緒にプレーする人の雰囲気によって、レッスンの楽しさが大きく変わることもあります。もし合わないと感じた場合でも、曜日や時間帯を変えることで、雰囲気がガラッと変わることもあります。
たとえば、平日の昼間や土日の朝はシニア層、平日の夜は会社員が多いなど、時間帯によって年齢層に傾向があります。同性や同年代が多いクラスを希望する場合は、事前にスクールに確認してみるのもおすすめです。
はじめにかかる費用と必要なもの
テニスを趣味として続けていくためには、道具の準備やスクール入会時の費用など、ある程度の初期投資が必要になります。とはいえ、体験レッスンやスクールの入会特典をうまく活用すれば、費用を抑えて始めることも可能です。
ここでは、テニスを始める際にかかる主な費用と、揃えておきたい道具について紹介します。
- 入会費:5,000円〜7,000円程度
- 年会費:3,000円〜5,000円程度(ないスクールもあります)
- 受講料(2か月分):月8,000円〜15,000円程度
ただし、入会キャンペーン中は入会費や年会費が半額、または無料になることもあります。
また、体験レッスン後すぐに入会すると割引が適用されることもあるので、事前に確認しておきましょう。
- テニスラケット
スクールでレンタルできるなら、最初はレンタルでもOKです。継続することが決まったら、コーチに相談して自分に合ったものを選ぶのが安心です。また、新品ラケットはガットが貼られていないことが多いため、別途ガットと張り代が必要です。
・ラケット本体:25,000円〜30,000円程度
・ガット代:1,800円〜2,500円程度
・張り代:1,000円〜3,000円程度 - ラケットカバーまたはラケットバッグ
ラケットを持ち運ぶために必要です。購入時に付属している場合もありますが、荷物をまとめて収納できるバッグがあると便利です。
・料金目安:商品によって幅あり(数千円〜) - テニスシューズ
通常のスニーカーはNGです。テニスコートの種類(ハード、オムニ、カーペットなど)に合ったシューズを選ぶ必要があります。価格は5,000円〜15,000円と幅がありますが、スクールによっては入会特典としてプレゼントされる場合もあるため、事前に確認してから購入しましょう。レンタルがある場合は、最初はそれを利用するのも良い方法です。
・料金目安:5,000〜15,000円程度 - テニスウェア
基本的には、動きやすい服装であれば問題ありません。
Tシャツやジャージなど、汗をかいても快適に動けるものを選びましょう。
始める前に知っておきたいこと
テニスを始める前に知っておきたい心構えや、初心者がつまずきやすいポイントをまとめました。
始めてからつまずかないためにも、続けるうえでの注意点を理解しておきましょう!
習得には時間がかかる


テニスは、見た目以上に難易度の高いスポーツです。
特別なセンスや運動神経がないとできない、ということはありませんが、形になるまでにはある程度の時間がかかるのが正直なところです。
たとえば「まっすぐ打つ」「ラリーを続ける」といった基本動作も、最初からうまくできることは少なく、空振りしてしまうことだってあります。でも、それはごく自然なこと。誰もが通る道です。
うまくいかないときでも、「そういうものだ」と気負わずに続けてみることが大切です。
上手くなっていく過程も含めて、テニスの楽しさを味わっていきましょう。



私も最初はホームランしか打てませんでした!
相手がいてこそ、楽しめるスポーツ


テニスは1人では成り立たないスポーツです。
だからこそ、一緒にプレーする相手への気配りやマナーがとても大切になります。
たとえば、ラリーを始めるときに「お願いします」、ミスしたときに「すみません」と声をかけるだけでも、相手との関係はぐっとよくなります。最初は恥ずかしいかもしれませんが、こうした声かけは最低限の礼儀です。
また、初心者のうちはボールがうまく返らず、気まずく感じることもあるかもしれません。でも、ミスは当たり前。むしろ「うまくラリーが続いたときの楽しさ」が、テニスの醍醐味でもあります。
マナーを守って気持ちよくプレーすることで、自然と良い人間関係も築けていきます。



下手でもマナーがきちんとしている人は気持ちがいいです!
それなりにお金がかかる


テニスは、趣味として続けていくにはある程度の費用がかかるスポーツです。
スクール代はもちろん、道具をそろえたり、ラケットのガットを定期的に張り替えたりと、メンテナンスにもお金がかかります(目安は3ヶ月に1回の張り替え)。
毎月のスクール代に加え、シューズやラケット代を考えると、月1万5千円ほどの出費になることもあります。若い人や学生にとっては、少し負担に感じることもあるかもしれません。
とはいえ、入会特典や体験レッスンの割引などをうまく使えば、初期費用を抑えることは可能です。
しっかり続けていきたいなら、道具の購入やスクール選びなども含めて、あらかじめ計画を立てておくのがおすすめです。
まとめ
テニスは、年齢を問わず楽しめる生涯スポーツです。
初心者でも、体験レッスンから始めれば、無理なく基礎を学べて仲間も見つけやすくなります。
気になったときが、始めどきです。



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