2020年の東京オリンピックから、正式にオリンピック競技になったサーフィン。格好よく技を決める選手を見て「自分もやってみたい」と思った方も多いのではないでしょうか?
ですが、サーフィンはまだまだ始める敷居が高い様で、やってみたいけどなかなか出来ない…という言葉をよく耳にします。
実はサーフィンは意外と、単発の体験スクールなどが行われているので、思ったより簡単に始められます。
この記事では、体験方法〜必要なもの、上達のコツまで、「気軽にまずは体験してみたい人」と「本格的に始めたい人」それぞれに向けて“サーフィンの始め方”をご説明しています。
道具の選び方なども詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

監修者
サーフィンが趣味で7年ほどやっていて、その知識、経験をもとに執筆しています。
「こう始めていればよかった」「今初心者に戻って始めるならこうする」など思うことがあり、初心者の友人にもこの記事と同じようなことを教えています。
しかし、素人の知識だけだと偏ったり、初心者目線を忘れている部分もあるので、以下なども参考にして執筆しています。
“サーフィン”ってどんなスポーツ?

サーフィンは、波に乗るスポーツです。波の力をうまく利用しないとうまく乗れず、波によっても乗り方が変わるので波選びも大切。波に押されるスピード感や、波の力を感じてうまくターンできた時は、なんとも言えない快感があります。
そんなサーフィンで使用する“サーフボード”にはいろいろ種類があり、大きく「ショート、ロング、ミッドレングス」に分かれます。その中でもスタイルがあり、がっつり技を決めにいくコンペスタイル、波に合わせて優雅に乗るクルージングスタイルがあります。例えば同じショートボードでも、それぞれ特徴があるのでスタイルによって選び方が異なります。
サーフィンの流れ

いきなり海に入る前に、まずはどこで波が割れているか、どこが乗れそうかなどを観察します。乗っているサーファーがいれば、どれぐらい乗れそうかより参考になります。
また、どのあたりから入れば沖に出やすいかも、この時点である程度把握しておきます。

乗るべき場所が決まれば、波を避けながらパドリングで沖へ向かいます。時には目の前で波が割れて、押し返してくるのでドルフィンスルー(※1)やローリングスルー(※2)で波を避けます。
波のサイズも一定ではなく、大きい波が何本か終わった頃にすこしだけ落ち着くことが多いです。タイミングをみて一気に抜けるのがコツです。また、カレント(潮の流れ)を読み利用すれば、楽に沖に出やすいです。
※1 … 波の下をくぐって波を避けること
※2… 板と一緒にひっくり返り、波の力を逃して避けること

沖に出れば、くる波の形やサイズを見て乗る波を決めます。
乗る波を決めたら、その波の特徴に合わせてピーク(※1)やショルダー(※2)など、テイクオフしやすい場所を目掛けてパドリングで追いかけます。
※1 … 波の一番パワーが強いところ。たるい波でパワーがないと乗れない時などに狙う。
※2… ピークよりすこし先の肩の部分。ピークだとパワーが強すぎる、波が掘れている時などに狙う。

波が押し寄せてきたら、波に合わせながらパドリングでスピードをつけ、板が走り始める瞬間に立ち上がります。波の特徴によって真っ直ぐ前に進むのか、進行方向に斜め前に進むのかを使い分けます。
波の力をしっかり受けるためには板の角度を水平にして、板全体に荷重してしっかり押さえ込むのが大事。初心者はよく膝が浮いてテールが浮いてしまうことがよくあります。こうなると波の力が逃げて、板が走り出しません。

波に乗れたら、あとは乗った波に合わせて優雅にただ乗るもよし。ボトムターンやトップターンなどアクションするもよし。すこし掘れた波の方がパワーが強く、アクションもしやすいです。
波の力をうまく利用しないと板が走らず、長く乗れないので、進行方向へ走りすぎたらパワーの強いところへ戻ったりもします。
波に乗ると岸方向に進むので、乗り終えたら再びパドリングで沖に戻ります。波待ちしていると潮の流れで、気づけばかなり横に流されていることもあるので、この際にいちど岸に上がり、歩いて元の位置まで戻ることもあります。
特に初心者の場合、ハマってしまうと沖に出れないことが多いので、いちど岸に上がり位置を変えてみると簡単に出れることもあります。
サーフィンの“専門用語”
| ブレイク | 波が割れる(崩れる)こと |
| ピーク | 波が最初に崩れ始めるポイント。パワーが強い。 |
| パワーゾーン | 波のパワーが強い部分 |
| リップ | 波の上部 |
| ボトム | 波の下部 |
| セット | 一定間隔で入ってくる大きな波のまとまり |
| スウェル | 沖から来るうねり。波の源になるもの |
| スープ | 崩れた後の白波部分(初心者が練習に使うことも) |
| ショアブレイク | 海岸近くで崩れる波。タイミングを間違えると危険 |
| ダンパー | 一気に崩れて閉じる波。乗るのが難しい |
| クローズアウト | 一斉に崩れてしまう波。横に滑れない状態 |
| オフショア/オンショア | 風の方向。オフショアは陸から海への風で波が整う |
サーフィンの基本ルール
知っておかないと事故になってしまうことも。未然にトラブルを防ぐためにも、最低限のルールは抑えておきましょう。
※この見出しの参考:サーファーのルールとマナー10カ条
①.前乗り(ドロップイン)は厳禁!

前乗りはいちばん最初に覚えておきたいルールで、ドロップインと呼ばれることもあります。サーフィンでの事故や揉めごとの中でも、いちばん多い原因が恐らく前乗り(ドロップイン)でしょう。
他のサーファーがすでに乗っている波に、後から同じ方向にテイクオフすることを「前乗り(ドロップイン)」といいます。
先に乗っている人の進行方向へ急に飛び出すことになるため、ルール違反なだけでなく危険な行為です。交通ルールで例えると、歩行者が赤信号で急に飛び出すようなものです。交通ルールの場合はそれで轢かれたとしても、車の過失になることが多いですが、サーフィンでは飛び出した方が悪くなります。
また、サーフボードは繊細で、ちょっとしたことで割れてしまうこともあります。事故が起きてお互いに怪我がなかったとしても、サーフボードが壊れてしまうこともあります。そういった時に賠償などのトラブルに発展することもあるので、十分に気をつけましょう。
しかし気をつけていても、意図せずしてしまうこともあるでしょう。その際は、すぐ相手に謝るのがマナーです。もし完全にドロップインにならず、テイクオフを途中でやめれたとしても、念のため謝っておくことをおすすめします。
②.ピーク優先

波にはピークというものがあります。ピークは、その波が1番最初に崩れる場所で、押してくれるパワーも最も強いところです。
ひとつの波に「この波に乗ろう」と数人が漕ぎ出した場合、ピークにいちばん近い人に優先権があります。これは世界中どこのサーフポイントでも共通のルールです。
テイクオフしようとした際、自分よりピークに近い人が乗ろうとしている場合、その波は譲るようにしましょう。
③.乗っている人が優先

ゲッティングアウト(沖に向かって出る)の際は、ライディングしているサーフィンと接近することがよくあります。
ある程度慣れてきたら目の前に波がきたとき、割れてない方に逃げる方が楽だと分かってくると思います。しかし、その波にもし誰かが乗っていたとしたら、その人が優先です。サーフィンは波の割れた部分から逃げるように進みます。割れてない方向は、乗っている人の進行方向になってしまうので、その逆方向へ進みましょう。
これはあなたが波にまかれることになったとしても、事故を起こさないために守るべきマナーです。
サーフィンはどこで出来る?

サーフィンは基本的に海でするものですが、海であればどこでも良いという訳ではありません。波が立つところ「サーフポイント」へ行く必要があります。
そんなサーフポイントは、大きく“ビーチブレイク”と“リーフブレイク”の2つに分かれます。
- ビーチブレイク
- 砂浜に波が割れるポイント。波の形が日によって変わりやすく、比較的安全で初心者にも向いています。国内では湘南や九十九里が代表例です。
- リーフブレイク
- 海底が岩やサンゴ礁になっているポイント。波の形が安定していてパワーも強いのが特徴ですが、転ぶと岩やサンゴで怪我をするリスクがあります。ハワイや沖縄などに多く、中級者〜上級者向けです。
自分のレベルに合わせてポイントを選ぶことが、安全にサーフィンを楽しむコツです。初心者のうちはリーフは危ないのでビーチのポイントがおすすめです。もしリーフへ行くとしても、必ずある程度教えてくれる人と一緒に行くようにしましょう。
メジャーな“サーフポイント”は、波情報アプリで探せます。各ポイントの状況確認や、波予測もできるので、インストールしておくと便利です。
ウェーブプール(人工波施設)でも練習ができる!

サーフィンで初めの難関は、なんといってもテイクオフ(波におされて立つこと)。YouTubeなどではテイクオフのアドバイスとして、パドリングや、板の抑え方、立ち方などテクニックの解説がよくあります。
しかし、テイクオフができない多くの方の原因は「波をキャッチする位置や、タイミングが悪い」ことです。さらに言えば、そもそも乗れない波で漕いでいます。もちろんパドルなどテクニック面も重要ですが、上級者は特に“ポジショニング”が上手です。案外テイクオフの際は2〜3回程度しか漕いでいなかったりします。
とはいえ初心者のうちに、「乗れる波、乗れない波」「いちばんパワーが強い場所」「最適な、漕ぎ出すタイミング」を見極めることはむずかしいでしょう。人工波なら、必ず乗れる波で、毎回同じ波がきます。そして乗る位置や、漕ぎ出すタイミングもわかりやすいので、パドルとテイクオフの動作だけに集中して練習できます。
「ウェーブプールはお金がかかるし、乗れるようになってから…」と思いがちですが、初心者、初級者にこそおすすめ。また、テイクオフができるようになった後も、いい波ほど良い練習になります。同じ割れ方をする人工波では、次に習得したい技の練習にもなるでしょう。
そんなウェーブプール(人工波施設)ですが、まだ少なく国内には4つしかありません。以下にまとめてみました。
静波サーフスタジアム(SURF STADIUM SHIZUNAMI)

- 公式HP
- 施設案内
- コース紹介
| 体験コース | 60分 | 4,800円(税込) |
| ノーズライドコース | 60分 | 9,900円(税込) |
| 中級コース | 60分 | 8,800円(税込) |
| 中級コース【朝/夜割】 | 60分 | 6,600円(税込) |
| 上級コース | 60分 | 8,800円(税込) |
| エキスパートコース | 60分 | 11,000円(税込) |
| 貸切 | 60分 | 184,000円(税込) |
(2025/9/28時点)
ラ・レイエス湘南

- 公式HP
- 料金&スケジュール
| 1セッション | 8:30〜10:00 | 90分 | 12,000円(税込) |
| 10:15〜11:45 | 90分 | 12,000円(税込) | |
| 12:00〜13:30 | 90分 | 12,000円(税込) | |
| 13:45〜15:15 | 90分 | 12,000円(税込) | |
| 15:30〜17:00 | 90分 | 12,000円(税込) | |
| 貸切(1セッション) | 90分 | 84,000円(税込) | |
| 貸切(1日/5セッション) | 450分(7時間半) | 400,000円(税込) | |
※予約枠に空きがある場合のみ当日エントリー可能。当日料金はプラス2,000円/1人
(2025/9/28時点)
神戸レイーズ(KOBE-REYES)

- 公式HP
- 料金詳細
| アーリータイム (予約セッション) | 第1セッション | 7:00〜8:30 | 90分 | 12,000円(税込) |
| 第2セッション | 8:35〜10:05 | 90分 | 12,000円(税込) | |
| 第3セッション | 10:10〜11:40 | 90分 | 12,000円(税込) | |
| 第4セッション | 11:45〜13:15 | 90分 | 12,000円(税込) | |
| レイトタイム (予約不要セッション) | 第5セッション | 13:20〜15:20 | 120分 | 12,000円(税込) |
| 第6セッション | 15:25〜17:25 | 120分 | 12,000円(税込) | |
| 第7セッション | 17:30〜19:30 | 120分 | 12,000円(税込) | |
| 見学&付き添え 入場料 | 1日 | 500円(税込) | ||
(2025/9/28時点)
シティウェーブ東京境町(citywave Tokyo Sakaimachi)

- 公式HP
- 予約サービス(料金)
| キッズ(Kids) | セッション時間 4名以上=60分 3名以下=30分 | 7,546円(税込) |
| 初級(Beginner) | 10,780円(税込) | |
| 中級(Intermediate) | ||
| 上級(Advanced) |
※サーフボード、ウェットスーツは料金に含まれています
(2025/9/28時点)
ウェーブパーク琵琶湖(WAVE PARK BIWAKO)
※2025/9/28時点
もともとは「伊勢に、新しいウェーブプールが建てられる」と噂がありましたが、いろいろとあり、琵琶湖にできることになりました。


たまちゃん関西サーファーからすると静波は遠いのでありがたい。
オープンが楽しみです!
【目的別】サーフィンの始め方
ここからは、「気軽に試してみたい人」と「本格的に始めたい人」の2パターンに分けて、サーフィンの始め方を紹介していきます。
今の自分の温度感に合わせて読み進めてみてください。
【気軽派】まずはいちど体験したい人へ
いきなり道具を買ってまでやりたいわけではないけど、興味はあるから一度やってみたい。そんな方へできるだけ安価・短期で体験できる方法をご紹介します。
必要なものや、準備するものはある?
サーフィンは極論、サーフボードさえあればできます。
※時期によってはウェットスーツなども必要
しかし上記は高価で、気軽に買えるものではないので、「いちど体験してみたい」という方がいきなり購入するのは難しいでしょう
サーフボードやウェットスーツは、サーフポイントやスクールでレンタルできるので、ひとまずは以下を準備しておきましょう。
- 水着
- 飲み物、必要であれば軽食も
- 替えの下着
- バスタオル
- レンタル費用
- 駐車場代



コンビニで飲み物を買う際は、“2Lの水”がおすすめ。比較的安いし、軽く足を流したい際にも使えます。
手軽に体験するならこの3つ
①.サーフィン体験スクールに参加する


サーフショップの近くにはだいたい、いくつかサーフショップがあり、初心者向けの体験スクールが定期的に行われています。以下のように、通うつもりのサーフポイントで体験スクールが行われているか調べてみるといいでしょう。
※サーフポイントは波情報アプリで調べられ、こちらでご紹介しています。
サーフィンは最初からいきなり、テイクオフ(波に押され立つこと)という最大の壁が立ち塞がります。これがかなり難しいですが、出来るようにならないとサーフィンの楽しさ、なんとも言えない快楽を味わうことができません。
スクールでは、経験豊富なスタッフが基礎から教えてくれます。まずは、たくさんの初心者を教えてきた実績を持つ方から、基礎を学ぶのがいちばん良いでしょう。貸してくれる板も、押されやすく立ちやすい“ロングのソフトボード”を使うと思うので、1日で立つ体感が味わえ楽しめると思います。



わたしは友達が元々やっていて、いきなり板(ショート)を購入して始めましたが、テイクオフができるようになるまで「半年ほど」かかりました。
スクールで体験していれば、もっと楽だったかもしれません…
わたしは直接体験していませんが、妻がスクールで体験した際は、以下のような内容でした。
※スクールによってもちろん内容は異なります。
- かんたんな座学、前説明
- 入水前に、陸でテイクオフの動作練習
- 入水
- スタッフが漕ぐタイミングの合図をくれ、後ろから押してくれる
- ④でできるようになれば、次に進む
- 合図だけをくれ、自分で漕いで乗れるようになる
また、これまで初心者の友人、知人とサーフィンを何人かとしてきましたが、はじめにスクールに行った人はコツを掴んできたのおか、上達が早い気がします。
道具も揃える必要がなく、ただ体験だけしてみたい方も、これから続けていく際に基礎を抑えたい方のどちらにもおすすめの選択肢です。
②.友人と一緒にレンタルボードを借りる


「スクールはすこし敷居が高い」という方は、レンタルボードだけ借りるといいでしょう。有名なサーフスポットであれば、ビーチや近くにレンタルできるところがあることが多いです。
だいたいのレンタルがロングのソフトボードを置いており、レンタルの板はテイクオフもしやすいです。友人と一緒であれば、もしうまく乗れなくてもきっと楽しめるでしょう。1人でやるよりは危険性も少なく、不安要素も少ないです。
ただしスクールを利用せず経験者もいない場合は、トラブルを避けるために最低限のルールや、潮の流れなどの危険性は押さえておきましょう。
③.経験者に連れて行ってもらう


身近にサーフィンをしている人がいれば、連れて行ってもらうのがいちばん手っ取り早いでしょう。「やってみたい」と話してみると、多くのサーファーは喜んで連れて行ってくれると思います。
サーフィンは1人で波待ちしていると割とさみしく、うまく乗れた後はすぐにその喜びを分かち合いたいです。まだマイナーなスポーツなので、仲間がひとりでも増えるのはとても嬉しいんです。
ある程度つづけている人なら、板も2枚以上もっていると考えられるので貸してくれることも多いです。前乗り禁止など“最低限のルール”と“軽いコツ”も教えてくれるでしょう。
では、“この見出しのおすすめ度”は「」と、他と比べてなぜすこし低いのか? それはサーフィンあるあるなのですが、経験者は軽く教えると初心者をだいたいほっぱらかします。これはサーフィンは波がないとできない遊びだからでしょう。自分も楽しみたい欲望につい負けてしまうんです。



わたしも初めては友達に連れて行ってもらいましたが、気づけば近くにはいませんでした。私もついやってしまっている気がします…
そしてこの現象は、良い波の時ほど確率が上がるでしょう。とはいえ、もちろんこれは人によると思いますし、もしかすると丁寧に教えてくれる人の方が多いかもしれません。ただわたしの周りは、わたしを含めそんな感じでした。
また、もうひとつ考えられるデメリットがあります。それは貸してもらえる板がショートボードの場合です。いきなりショートだとテイクオフが難しく、いちども波に乗れずに帰ることになる可能性も高いので、もし近くにレンタルできるところがあれば長いソフトボードなどを借りるのがおすすめです。
体験だけなら夏がおすすめ
寒い時期に比べ、気温的にも始めやすいのはもちろんですが、コストのことを考えても夏がいちばん始めやすいでしょう。夏であれば水着だけでできますが、水温が低くなるとウェットスーツが必要。購入するともちろん、レンタルでも費用がかかります。
また、夏の方が人口も多いので、万が一流されたりした時も気づいてもらえる確率が上がります。また夏は比較的、波が穏やかなことが多く初心者にとっては危険が少ないです。
【本格派】サーフィンの始め方。必要なもの〜上達のコツ
ここからは道具も揃えて、長期的に始める方法をご紹介します。
より楽しめるように「初心者にありがちな失敗」をしないよう、以下を交えて解説していきます。
やりたいスタイルをざっくり決める


サーフィンは、やりたいスタイルによって道具選び(特にサーフボード)も変わってきます。
スタイルはざっくり2種類に別れ、ひとつはがっつり技をキメにいく「コンペスタイル」。もうひとつは、力まず優雅に乗りこなす「クルージング」などがあります。
サーフボードは大きく「ショート、ミッドレングス(ファン)、ロング」の3つに別れますが、それぞれの違いは主に“全長の長さ”です。
| ショートボード | 6’6(約198cm)以下 |
| ファンボード(ミッドレングス) | 6’6〜9’0(約198cm〜274cm) |
| ロングボード | 9’0(約274cm)以上 |
※サーフボードの長さは、「ft(フィート)+inch(インチ)」で表記されます。「1ft=30.48cm」「1inch=2.54cm」
※5’8(ファイブエイト)の場合、5ft(152.4cm)+8inch(20.32cm)=172.7cm
短いと小回りがきくのでコンペスタイルに近づき、長くなるほど安定性が増すのでクルージングに近づく傾向にあります。
とはいえ、ロングはショートとは別で、ロングならではの技などもあるので一概には言えません。これら2種のスタイルは、あくまで気分的なものと思っておけばいいでしょう。



イメージしやすいように、それぞれの動画をまとめてみました。
必要なものを揃える
サーフボードとリーシュコード、ワックスと水着。最低限これだけあればサーフィンはできます。ですが他にもサーファーが持っておくべきアイテムは意外とたくさんあります。
「必須なもの〜時期に合わせた服装、あると便利なもの」まで、下記にまとめてみました。
| サーフボード | ショートや、ロング、その間のファンボード(ミッドレングス)などがある。 |
|---|---|
| デッキパッド | サーフボードの“テール(後ろ部分)”につけるスポンジ素材の滑り止め。見た目にもおおきく影響する。 ショートボードには基本的につけるが、フィッシュなどクラシックな板には、不便でもあえてつけないこともある。 |
| フィン | 舵のような役割を持つ。 「1枚のシングル、2枚のツイン、3枚のトライ(スラスター)、4枚のクワッド」などおおくの種類があり、それぞれ乗り味や特徴が異なる。 |
| リーシュコード | サーフボードと足を繋ぐコード。命綱の役割もあるた重要。 後ろ足につける。レギュラーフッターは右足、グーフィーフッターは左足につける。 |
| ワックス | サーフボードに塗る滑り止め。 主に「ベース(下地)、トロピカル(夏用)、ウォーム(春、秋用)、クール(冬用)」などに分かれ、それぞれ硬さが違う。気温や水温によって使い分ける。 |
| 水着、ウェットスーツ | 気温や水温によって、適切に使い分ける。 |
各おすすめのグッズ
※板とウェットスーツは説明することが多いので、別で先の見出しで説明しています。
安価に選べるものの中では“FCXのワックス”がおすすめ。角も丸く使いやすい。下記では紹介していませんが、他にも“sticky bumps(スティッキーバンプス)”や“SEXWAX(セックスワックス)”などもある。すこしお金に余裕があるのなら”フーワックス”は薄く塗っても高いグリップが感じられ、汚れにくて見栄えもいいです。



わたしはフーワックスを愛用していますが、いちど使うと他には戻れません。すこし高いので、買い足すときはお財布がくるしいです…
サーフボードの選び方


長く浮力があるサーフボードほど安定しやすく、波の力を受けやすいのでテイクオフが楽になります。反対に短くなるほど小回りはききますが、波の力を受け取りにくくテイクオフが難しくなります。
サーフィンはテイクオフが最初の難関。これが出来ないと全く楽しめません。なので初めは、ある程度長さのあるミッドレングス以上の板がおすすめです。それでも1本目からショートを選ぶ場合は、小波用を選ぶといいでしょう。いきなりハイパフォーマンスの板は、テイクオフが難しくおすすめしません。
ゆくゆくは波のコンディションに合わせて、波のコンディションに合わせて使い分けたいですが、サーフボードは高価なのでまずは汎用できる1本を選ぶのがおすすめ。小波用の板であれば1本で汎用可能です。
波の力を受けやすい板は、下記の様なスペックになっているものが多いです。
| 長さ | 長いほど水面との設置面積が増えます。設置面積が長いほど推進力が増します。 1本目の目安としては、5’8以上がおすすめ。 |
| 横幅 | 板の幅が広いほど、後ろからの波の力を受けやすいです。 |
| テール幅 | テール幅が細いほど小回りがきくが、広いほど水面との設置面積が多くなり、より波の力を受け取ります。 パフォーマンス性も損なわないよう、幅は広い分、薄くなっていることが多いです。 |
| 浮力 | サーフボードの“体積”のこと。「L」で表記されます。 体積が大きく厚みがあると、浮く力も強くなり水面に対してより反発します。そのため、より波の力を受けやすくなります。 目安としては28L以上がおすすめ。 |
| ロッカー | サーフボードを横から見た“反り”のこと。ロッカーが強い=反りが強い。 ロッカーには、ノーズロッカーとテールロッカーがありますが、テールロッカーが弱いものがおすすめ。 反りが強いほど水面にあたる面積が減るため、小回りはききますが波の力を受けにくくなります。 |
| 材質 | サーフボードは主に“PU”と“EPS”素材があります。 それぞれメリットとデメリットはありますが、EPSの方がより軽いため反発が強いです。 また、通常とは違うスポンジ素材のソフトボードなどもあります。 |
おすすめの小波用ボード



わたしはチャネルを愛用しているので、チャネルの板しかあまり分かりません。たるい波、小波ようにMFのソフトボードも使っていました。
初心者の方には、やはり浮力が高い板がおすすめです。MFソフトボードは、普通のソフトボードとは違いEPS素材にソフト素材をラッピングしたもの。つまり通常素材のサーフボードとソフトボードのハイブリットです。ソフトボードの高い浮力、反発がありながらパフォーマンス性もあるのでこれ1本で十分に楽しめるでしょう。
ソフト素材なのでクラッシュの心配もすくなく、すこし安価なのも初心者へのおすすめポイント。まずはこちらである程度乗れるようになってからパフォーマンスボードを購入すると、より板の潜在力を感じられるようになると思います。
【ウェットスーツの種類】どれから揃えるべきか
必要なもの(装備詳細)でもご紹介したように、ウェットスーツはたくさんの種類があります。
基本的にウェットスーツが必要なのは夏以外。気候に合わせて数種類を揃えていきたいところですが、ウェットスーツも安くはありません。まず最初は、春と秋でいちばん汎用できる「フルスーツ(長袖)かシーガル(半袖)」を購入すると良いでしょう。
どちらも身体の中心部は保温してくれるので、寒がりの方はフルスーツ、別に大丈夫という方はシーガルでも良いかもしれません。ただ、無難にいくならフルスーツを選ぶといいでしょう。積極的にパドルなどで動いていると、ある度身体が温まりますが、最初のうちは積極的には動くのは難しいかもしれません。
また、“夏前”と“夏終わり”の微妙な時期、ウェットスーツでは暑すぎる際もあります。そんな時に便利なのが、ウェットスーツの中に着るインナーです。
インナーがあれば、ウェットスーツだけでは寒い時にはもちろん、水着と組み合わせれば夏の冷える時期にも汎用可能です。しかしタンクトップと水着と見栄えはかなり変なので、上にTシャツを着ることをおすすめします。
それ以外、冬もサーフィンへ行くのであればセミドライ、微妙な時期はタッパーやスプリング(ハーフ)を揃えていくと良いでしょう。
※関西基準でご説明しておりますが、地域によって水温や気候は異なります。北側(日本海)は少し寒くなり、東の方も少し北に傾くため風が吹くと寒いと聞きます。
おすすめのメーカー
メジャーなブランドとしては以下などがあります。
- BILLABONG
- QUIKSILVER
- O’Neill
- RIP CURL
- ROXY(女性向け)
- その他etc.
コスパ重視なら、“FELLOW SURF ”がおすすめ。サーフィンに必要なアイテムがだいたい揃っていて、比較的安く品質もそれなりに良いです。
安価の理由としては、「店舗販売を行わずオンラインで直接販売しているため、広告費や店舗コスト、販売代理店手数料を削減しているため」と謳っており、「高品質な製品を手頃な価格で提供すること」を掲げています。有名ブランドの高価なモノと比べると多少見劣りしますが、基本的には十分な品質です。



“FELLOW”は、わたしも愛用していて「ジャーフル、シーガル、インナー、サーフパンツ、ポンチョ」などを購入しました。サイズも早見表で確認できます。
波予測を知っておこう【良い波で練習する】
まず、当たり前ですがサーフィンは波がないとできません。しかし、サーフポイントに行けば必ず波があるという訳でもありません。「せっかく海に着いたのに全く波がない…」ということも。
実は「波があるか」は、波情報アプリを使えば、数日前からある程度予測ができます。また、波があるかだけでなく、波情報の確認方法が解ってくると「波質や、荒れているかどうか」なども予測できるようになります。
質の良い波で練習する方が上達も早いと言われるので、波情報は見れるようになっておいた方が良いでしょう。波情報は以下アプリなどで確認できます。



わたしは「BCM(有料会員)」をメインに使っていて、外したくない時は念のため「Windy(無料)」でも二重で調べます。
波予測のやり方(筆者の場合)【BCM+Windy】
※あくまでも筆者のやり方です。人によって考え方が異なるため、あくまでご参考程度にご覧ください。
まずはBCMのアプリをダウンロードし、有料会員登録してください。
| 月継続コース | 600円/月 |
| 年継続コース | 5,980円/年 |
準備ができたら、まずは調べたいポイントの画面へ移ります。
※「」を押してポイントをお気に入り登録しておくと、ホーム()のMyスポットからすぐ呼び出せるので便利です。
今回は伊勢のポイント「国府の浜」で予測してみます。(2025/10/22時点)
まずはビーチの向きが、どの方向かを確認しましょう。国府の浜の場合は「東」です。ポイントのページで下の方にスクロールすると、「Googleマップで見る」とあるので、実際に見て確認するといいでしょう。
Googleマップで見てみると、ビーチの向きが「東〜東南東」なのが分かります。


ビーチの向きが分かれば、次は気象情報を確認します。画面上のメニューバーに「波情報、カメラ、概況/予想、気象、タイド」とあるので、気象をタップすると以下の様な画面に移ります。


確認するのは以下一覧の「ウネリの向き、波高、周期、風向きと風の強さ」です。
| ウネリの向き | ビーチの向きに対して、ウネリの向きが合っているかを確認する。 今回の場合(国府の浜)は、ビーチの向きが「東〜東南東」なのでOK。南東や北東など少し逸れていた場合は、ワンサイズ下がるイメージ。 波高が今回の様に大きい場合は多少逸れていても問題なし。 |
| 波高 | 文字通り、波の高さのこと。 目安として、ショートの場合はある程度波のパワーがないと乗れないため、最低でも「0.7m〜以上」は欲しい。しかし、これはテイクオフができる程度なので「1.0〜1.2m」程度あるとなお良い。 |
| 周期 | ウネリの間隔。秒数が長い程、波の奥行きがありひとつの波の体積(水量)が大きくなる。 簡単に説明すると、秒数が長いほど波のパワーが強くなり、波の面もよくなりやすい。確認する目安としては、最低「6.5秒〜以上」。 7秒後半〜以上になってくると、波高が0.7〜0.8mとすこし小さめでも十分に楽しめる波になる。 |
| 風向きと強さ | まず確認するのはオンショア(追い風)か、オフショア(向かい風)か、サイドショア(横風)かどうか。 オンショアは波が崩れる後押しになるが、波のトップだけが崩れてシャバシャバ波になりやすい。かえってオフショアは、波が崩れるのをギリギリまで抑えてパワーを溜めるイメージで掘れやすい。サイドショアは基本的に悪影響。 波(波高+周期)にある程度パワーがあれば、基本的に無風が良いが、場合によっては風がメリットをもたらすこともある。 目安としては、「波:風=6:4〜」と、風の力が波に対して半分以下が理想。 |
基本としては、ざっくりと「波の強さ(波高×周期)+α(風)」と覚えておくと良いでしょう。
私の場合は、特に周期を意識して確認します。周期の秒数が長ければ、波高が小さくてもパワーが強くなり、波が良くなりやすいです。“モモ〜コシ”などの小波でも波質が全然違います。また、波伝説のブログでも、同じ様な考え方で波予測の解説をしていました。図もあり解りやすいと思うので、ぜひご参考ください。



windyの方が気象情報の数値の精度が高い気がするので、BCMでざっくりと概要を確認し、windyで二重に確認します。
あとはタイド(潮の流れ)と地形次第です。ひとまずタイドは「潮が動いている時間帯が良い」ぐらいで覚えておくと良いでしょう。地形はビーチによってそれぞれ特徴が違うので、実際に何度も通って特徴を覚えていきましょう。
※地形がもたらす影響については、次の見出しで説明しています。
確認するまとめ、順番としては以下のとおりです。
波に乗るために、まずは波の仕組みを知る
波に乗るためには、まずは波の仕組みを物理的に理解することが重要です。なぜなら波の仕組みを知っていれば、どの様にすれば波の力を受け止められるのかが解るからです。そのため「乗る位置やタイミング、体重のかけ方」など、さまざまな改善点を考えるのに役立ちます。
なかでも「この波は乗れる、乗れない」など見極められるようになるので、特にテイクオフに役立つでしょう。
※この見出しの参考:http://koba-lab.net/post-425
まず最初に意外な事実。サーフィンで滑る波の面には「押す力」はなく、波の頂点に「引き上げる力」が働きます。そして引き上げられた水が耐えきれなくなって前に倒れた時、はじめて前に押す力が働きます。
水が引き上げられる力は、以下画像のように段階的に強くなっていきます。


では、なぜ上記のようにウネリが崩れる波に変化していくのか? それは以下画像のように地形が影響しています。




ウネリ(水のかたまり)は沖から岸へと移動しているわけですが、地面が浅くなったところにぶつかると水の行き先は上へ向かい、水面はその分グッと盛り上がります。そして耐えきれなくなったところで慣性の法則が働き、前に崩れはじめるという仕組みです。
ざっくりと“波が崩れる仕組み”を理解できれば、つぎは実際の波の写真で、波の「部位」とその「特徴」を理解していきましょう。


- スープ
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崩れた後の白波部分。押す力は強いが、斜面が残っていない場合つかまると抜けられない。
- リップ
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波がカールする直前の上端。押す力がいちばん強いパワーゾーン
- ボトム
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上に引き上げる力がいちばん強いパワーゾーン
- フェイス
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リップとボトムの中間。傾斜になっている波の面。
- ショルダー
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これから崩れていく部分。波の傾斜が弱く、パワーもすこし弱い。
【波に乗れる仕組み】板が受ける波のパワー
波の引き上げる力に対抗するようにテールを沈めることで、水流の力をテールで受ける。そして前方向の力に合わせて、水から出ようとする「板の反発」を利用して進む。


つまりテールが水面から抜けていれば、前には進めず置いていかれる。そのためパドリング時は、しっかりと膝でテールを抑える必要があります。しかし、テールが沈みすぎるとブレーキになってしまう。
水平をキープできるぐらいが目安。
傾斜があるところで水面からテールを抜けば、板の底面から後ろに水が流れて水面を滑走できる。つまりこの段階はスケボーやスノボーで進むのと同じ理屈で、坂を下るイメージです。


つまり斜面がないと進まず、ただ波に置いていかれます。
テールからレールを沈めることで、沈めた部分が水流の力を受け上に上がれる。


上達の目安とコツ(ひとつずつ順番に)
まずはサーフィンの流れを軽くおさらいしておきましょう。かんたんに説明するとサーフィンは「沖に出る→波を選ぶ→乗る→沖に戻る」を繰り返すスポーツです。
それぞれに必要なスキルがざっくり以下となります。焦らず、ひとつずつ順番にできるようになりましょう。
- 波に乗るまでの動作
- 安定したパドリング
- ドルフィンスルー
- 波待ちと方向転換
- 波選びと位置合わせ
- テイクオフ
- 波に乗ってからの動作
- 横に進む、アップスダウン
- ボトムターン
- トップターン
それぞれの詳細と、ちょっとしたコツやアドバイスを解説するので、ぜひご参考ください。
波に乗るまでの動作
安定したパドリング
サーフィンでは、「サーフィンが上手い人=パドリングが上手い人」と言われるほど、いちばん重要な基礎となります。沖に出る時、波を追いかける時、テイクオフなどに必要です。
コツとしては、「なるべく板の水平を保つこと」と「漕ぎ方を意識すること」です。
板の水平を保つためには重心が大事です。前に漕ぎたい気持ちが大きすぎて、後ろ足が浮いていたり、足を開いてしまっていて、前に傾いている人をよく見かけます。しっかりと足を閉じて、膝で板を押さえつけると重心が安定します。
漕ぎ方としては、手のひらで漕ぐのではなく、肘から指先全体をオールに見立てて漕ぐと、ひとかきの力が大きくなりより進める様になります。
ドルフィンスルー
沖に出る際、向かってくる波を潜って避けるために行います。やり方は、まずは腕に体重をかけて板の前を沈めます。前が沈めば、後ろ足で板のテールを蹴り込みます。
板の浮力が高かったり、幅広のボードだと反発力が強いため、その分沈めるのが難しくなります。かんたんに沈めるコツとしては、右か左どちらかに傾けて体重をかけることで、水面との抵抗が少なくなるので沈めやすくなります。
また、ファンボードやロングボードなど、長すぎるとドルフィンスルーが難しいので、板を180度返して波の力を逃す“ローリングスルー”という方法もあります。
波待ちと方向転換
水面はゆらゆらしているので、ただ板に座っていると安定するのが難しいです。そのため足を回したりして保ちます。イメージとしては水面に浮かぶアヒルです。
安定して波待ちができる様になれば、次は波が来た際にすぐに追いかけられる様に方向転換できるようになりましょう。
足を時計回りに回すと右へ、反時計回りに回すと左へ向きます。パドリングに移る際は、足を平泳ぎするようにすると、最初の加速でスムーズになります。
波選びと位置合わせ
テイクオフはパワーの強いところでないと乗れません。そのためピーク(パワーが一番強く、最初に割れ始めるところ)を見極めるのが重要です。
波待ち中、乗らなかった波も後ろを見て、どのあたりで割れ始めるかを確認しましょう。きた波を何度も予測して、答え合わせをすることでだんだんと分かる様になっていきます。
もっと奥か手前で波が割れるのか、もうすこし左か右で割れるのか、縦軸と横軸どちらも予測する必要があります。
ピークを予測できるようになれば、積極的にパドルで追いかけていきましょう。乗る位置が変わるだけで、テイクオフの成功率が劇的に変わります。
テイクオフ
テイクオフは位置合わせができていれば実は意外と簡単で、タイミングよく2〜3かきするだけで乗れます。なので、ピークを追いかけることがいちばん重要となってきます。
パドリングは乗る瞬間よりも、波を追いかける時に全力を注ぎましょう。あとはタイミングですが、波の力を感じれる瞬間にすこし漕げば進み始めます。
イメージとしては、波のボトムぐらいから軽く漕いで、真ん中からリップあたりで2〜3かき程度つよく漕ぐと良いです。
波に乗ってからの動作
横に進む、アップスダウン
まずはすこしでも長くを乗り繋ぐために、アップスダウンを覚えましょう。
できればテイクオフ直後に斜め前に向いているのが理想です。テイクオフの時点で板を進行方法に向けられていると、早い波の時でも捕まらずに抜けられることが多いです。
アップスダウンができる前提として、フェイスにいることが重要です。上がる時は波の引き上げる力を使い、下がる時は坂を下る容量です。イメージとしては上がる時は後ろ足に荷重し、下がる時は前足に荷重します。それを繰り返すのでよくシーソーと例えられます。
ボトムターン
アップスダウンの上がる動きをより大きくするのがボトムターンのイメージです。そのため、後ろ足に荷重します。
下に上がってもなかなか上手く上がれない。そんな場合は、後ろ足を下げてみるといいでしょう。これを“ステップバック”といいます。ステップバックをすることで板のテールを沈めやすくなるので、その分波の引き上げる力を受け取れます。
トップターン
トップターンの要領は、アップスダウンの下りる時とあまり大差はありません。オフザリップの様に力強いターンをする時は後ろ足を蹴り込んだり、前足に荷重したりも必要ですが、最初のうちは乗り繋ぐことを意識するといいでしょう。
トップでのターンはタイミングさえよければ、上がった先が崩れ始めるので、そこに当てに行くだけで波の力で返してくれます。そのためにはボトムターンが重要なので、まずはボトムターンの練習を重点的にするのがおすすめです。
“サーフィン”を始める前に知っておきたいこと
海は舐めてはいけない。安全について
海はきれいで気持ちいい場所ですが、油断すると一気に状況が変わります。
実は、上手い人ほど「海は怖いもの」と分かっています。慣れているからこそ、無理をしないし、常に周囲を気にしています。
特に知っておきたいのが離岸流です。沖へ向かって流れる強い流れで、気づかないうちに岸からどんどん離されることがあります。
もし「いくら泳いでも岸に近づかない」と感じたら、無理に戻ろうとせず、一度横に移動するのが基本です。流れから外れるだけで、落ち着いて戻れることも多くあります。
テトラポットには絶対に近づかないようにしてください。
波や流れに引き寄せられやすく、一度近づくと簡単には離れられません。近づきすぎると、吸い込まれるような低い音が聞こえることがあり、本当に怖いです。遊び半分で近づく場所ではありません。
海の中の生き物にも注意が必要です。
すべてが危険というわけではありませんが、「大丈夫なもの」と「触らない方がいいもの」は知っておくと安心です。
たとえば、ミズクラゲは比較的問題ありませんが、カツオノエボシは非常に危険です。見かけたら近づかないようにしましょう。
肌の保護として、ワセリンを塗っておくのも一つの対策です。
また、浅瀬ではエイに注意が必要です。
足を高く上げて歩くのではなく、すり足で歩くクセをつけておくと、エイが先に逃げてくれるため安心です。
サーフィンは自然の中で楽しむスポーツです。
だからこそ、「怖さを知っていること」がいちばんの安全対策になります。
無理をしない、知らないことは調べる。その意識が、長く楽しく続けるコツです。
最低限のルールは押さえておこう
基本的なサーフィンのルールについては、この記事の冒頭で触れています。
ここでは、それ以外に必ず意識しておきたいことだけをまとめます。
まず、ゴミのポイ捨ては論外です。
タバコの吸い殻、ワックスの削りカス、ペットボトル。
こうした小さな行動の積み重ねが、サーフポイントの印象を決めています。
実際、マナーの悪さが原因でサーフポイントが閉鎖された例もあります。
一部の行動が、そこでサーフィンを楽しんでいた全員に影響することは珍しくありません。
また、サーフィンにはローカルと呼ばれる、その海を大切に使ってきた人たちがいます。
よそ者は入るな、という話ではありませんが、
いきなり目立つ行動をしたり、空気を読まずに入るとトラブルになりやすいのも事実です。
正直に言うと、海には民度が高い人ばかりではありません。
強い言い方をする人や、近寄りたくないタイプの人に出会うこともあります。
だからこそ、無理に張り合わず、穏やかに、目立たず、平和に楽しむ意識が大切です。
サーフィンは一人で完結する遊びではなく、同じ海を共有するスポーツです。
最低限のマナーを守ることが、自分を守ることにもつながります。
水分補給はしっかりと
サーフィン中は、水に入っている分、喉の渇きに気づきにくいです。
ですが、実際にはパドリングでかなり体力を使っていて、気づかないうちに水分は失われています。
特に夏は、直射日光と体力消耗が重なり、脱水や熱中症につながることもあります。
「もう1本だけ」と続けてしまい、ふらついたり、判断力が落ちるケースも珍しくありません。
海から上がったら、必ず水分をとる。
暑い時期は、サーフィンの前後だけでなく、合間にもこまめに補給するのがおすすめです。
水やスポーツドリンクを用意しておくだけでも、疲れ方が大きく変わります。
また、寒い時期でも油断は禁物です。
冬は汗をかいていないように感じますが、体はしっかり水分を使っています。
寒さで体力を消耗しやすい分、水分不足が原因で一気に疲れることもあります。
サーフィンを長く、安全に楽しむためには、
「まだ大丈夫」ではなく、「早めにとる」を意識することが大切です
よくある質問【Q&A】
- 自宅でも練習できますか?
-
完全に同じ練習はできませんが、できることはあります。
立ち上がる動き(テイクオフ)のフォーム確認や、体幹トレーニングは自宅でも可能です。
ただし、波を読む感覚やタイミングは海でしか身につかないため、あくまで補助的な練習と考えておくのがよいでしょう。 - 冬でもサーフィンはできますか?
-
ミドライスーツやサーフブーツ、グローブ、サーフキャップなどの防寒アイテムがあれば可能です。
ただし、それでも普通に寒いですし、着替えの時間は正直かなりきついです。
サーフィンを嫌いになってほしくないので、最初のうちはあまりおすすめできません。 - 体力に自信がなくても大丈夫ですか?
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を見ると分かりますが、実際は中年層が多く、ご年配の方もよく見かけます。
特に年配の方ほど、力まずに上手く乗っている印象があります。
ボード選びとある程度の技術があれば、体力に頼らず楽しむことは可能です。
また、パドリングは全身運動なので、続けていくうちに自然と体力もついてきます。
ただし、日焼け対策や水分補給には気をつけたほうがよいでしょう。 - いきなり道具を買うのはあり?
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きなり全部そろえる必要はありません。
初期費用を抑えるなら、まずはレンタルで始めるか、初心者向けでコスパのよいボードを選ぶのがおすすめです。
ボード選びについては、本記事内でも詳しく説明しています。









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