「副業でWebライターを始めたいけど、未経験でも本当に稼げるの?」そんな疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか。本業の収入だけでは将来が不安だったり、文章を書くスキルを活かしたいと考えたり、興味を持つきっかけは人それぞれです。
結論から言うと、未経験からでも副業ライターで月3〜5万円を稼ぐのは十分に可能です。
この記事では、社内SEとして働きながら7年間Webライターを続けてきた筆者が、リアルな体験をもとに副業ライターの始め方を解説します。

執筆者
本業で社内SEとして勤務する傍ら、副業Webライターとして7年間活動しています。累計執筆実績は500記事以上で、IT・金融・ビジネス系のジャンルを中心に執筆を行ってきました。保有資格はFP2級と基本情報技術者で、本業で培った知識を活かした専門性のある記事の執筆を得意としています。
クラウドソーシングでの案件獲得から単価交渉、継続案件の増やし方まで、副業ライターとしての一連の流れをすべて自身で経験してきました。本記事では、一般的なノウハウに加えて、「最初の1件を取るまでの苦労」「副業と本業の両立で失敗したこと」など、身近な経験者としてのリアルな視点でお伝えします。
参考文献・引用元
本記事は筆者の体験談をベースに執筆していますが、一部の情報については以下の参考資料・文献を参照しています。
【参考リンク】
【参考書籍】
- 古賀史健『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』ダイヤモンド社
- 松尾茂起『沈黙のWebライティング』エムディエヌコーポレーション
副業ライターとは?仕事内容と収入の目安を知ろう
副業ライターとは、本業を持ちながら空いた時間で記事やコンテンツの執筆を行う働き方を指します。特にWebライターは、企業のメディア記事やブログ記事の執筆を請け負う仕事が中心で、パソコンとネット環境さえあれば場所を選ばずに取り組めるのが魅力でしょう。
san筆者自身も社内SEとして平日フルタイムで働きながら、夜や休日の時間を使って7年間この副業を続けてきました。
ここでは、仕事の種類や収入の目安について具体的に紹介していきます。
副業ライターの主な仕事内容
Webライターが受ける仕事は、大きく分けて以下のような種類があります。
- SEO記事の執筆:
検索エンジンで上位表示を狙った記事の作成で、最も案件数が多いジャンルです - コラム・体験記事:
個人の経験や知識を活かした読み物系の記事で、専門性が求められる場合もあります - 取材・インタビュー記事:
実際に人に話を聞いて記事にまとめる仕事で、ライティングスキルに加えてコミュニケーション力も必要です - LP・セールスライティング:
商品やサービスの販売ページを書く仕事で、単価が高い傾向にあります
筆者の場合、最初の2年間はSEO記事がほぼ100%でした。
慣れてくると「この分野なら書ける」というジャンルが見えてきて、少しずつ体験記事やコラムにも幅を広げていった経緯があります。
副業ライターのリアルな収入事情
一般的に、未経験のWebライターの文字単価は0.5〜1.0円が相場と言われています。1記事3,000文字の案件を文字単価1.0円で受けた場合、1記事あたり3,000円の報酬です。月に10本書けば3万円、15本で4万5,000円という計算になるでしょう。
ただし、筆者の実体験としてお伝えしたいのは、最初の3か月は月1万円を超えるのも大変だったという現実です。
案件に応募しても返信すらもらえない日々が続き、ようやく受注できた案件は文字単価0.3円の激安案件でした。「これで本当にやっていけるのか?」と何度も不安になったのを覚えています。しかし実績を積み重ねていくうちに、半年後には文字単価1.5円の案件を定期的に受注できるようになりました。
未経験から副業ライターを始める5つのステップ
副業ライターを始めるのに、特別な資格や高額な初期投資は必要ありません。ただし、やみくもに始めると遠回りしてしまう可能性が高いのも事実です。
筆者が7年間の経験を振り返ったうえで、「最初からこの順番で進めておけばよかった」と思うステップを5つにまとめました。これから始める方が効率よくスタートを切れるよう、それぞれのポイントを具体的に解説していきます。
ステップ❶:最低限の知識をインプットする


いきなり案件に応募する前に、Webライティングの基本を押さえておくと安心です。おすすめなのは、書籍を1〜2冊読んでから実践に移る方法でしょう。
筆者が初心者時代に読んで役立った書籍を2冊紹介します。
1冊目は、古賀史健著『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』(ダイヤモンド社)で、文章の基本構造やリサーチの方法を体系的に学べる一冊です。
2冊目は、松尾茂起著『沈黙のWebライティング』(エムディエヌコーポレーション)で、SEOライティングの基礎をマンガ形式で理解しやすくまとめています。
正直なところ、筆者は「本を読む時間があるならすぐ書き始めたほうがいい」と思って知識ゼロで始めてしまいました。
その結果、最初の案件で構成の作り方すらわからず、クライアントからの修正指示に何度も対応するはめになった経験があります。最低限の基礎知識があるだけで、最初の数か月の効率が大きく変わるので、焦らずインプットの時間を取ることをおすすめします。
ステップ❷:クラウドソーシングに登録する
知識のインプットを終えたら、次は案件を受注するためのプラットフォームに登録しましょう。
副業ライターがよく利用するサービスは以下の3つです。
クラウドワークス
国内最大級のクラウドソーシングサイトで、ライティング案件が豊富に揃っています。


ランサーズ
クラウドワークスと並ぶ大手で、認定ランサー制度など実績を可視化する仕組みが充実しています。


ココナラ
自分のスキルを出品できるサービスで、得意ジャンルが明確な人に向いているでしょう。





筆者はクラウドワークスからスタートしました!
複数のサービスに同時登録して案件を探すのが一般的ですが、最初は1つに絞って操作に慣れるほうが混乱しません。プロフィール作成や提案文の書き方に集中できるため、結果的に受注率も上がりやすいと感じています。
ステップ❸:プロフィールを「選ばれる内容」に整える
クラウドソーシングで案件を獲得するうえで、プロフィールの充実度は提案文と同じくらい重要です。クライアントは提案文を読んだ後、必ずプロフィールページを確認するからです。
記載すべきポイントとしては、以下の4つが挙げられます。
- 対応可能なジャンル
- 週あたりの稼働時間
- 本業のスキルや保有資格
- ライティングに対する姿勢
筆者の場合、「社内SE × FP2級 × 基本情報技術者」という肩書きを明記したところ、IT系や金融系の案件で声がかかるようになりました。本業の経験や資格は、ライター未経験でも他のライターとの差別化ポイントになります。「自分には書ける専門分野がない」と思っている方も、日々の仕事で培った知識は立派な武器になるはずです。
ステップ❹:最初の1件を獲得する
正直に言って、最初の1件を取るまでが最も辛い時期です。筆者は最初の案件を獲得するまでに、20件以上の提案を送りました。そのうち返信があったのはわずか3件で、実際に受注できたのは1件だけだったのです。
最初の案件を取るためのコツは、「タスク形式」の案件から始めることでしょう。
プロジェクト形式の案件は提案→選考→受注という流れがあるため、実績ゼロの段階ではハードルが高くなります。一方でタスク形式は、条件を満たせばそのまま納品できるため、まずは実績を1つ作る手段として有効です。


ただし、タスク案件だけを続けていても単価はなかなか上がりません。3〜5件の実績ができたタイミングで、プロジェクト案件への応募に切り替えていくのが成長への近道だと筆者は考えています。
ステップ❺:継続案件を増やして収入を安定させる
単発の案件ばかりでは、毎回新しいクライアントを探す手間がかかり、収入も不安定なままです。副業ライターとして安定的に稼ぐためには、継続案件をいかに増やすかが最大のポイントになります。
継続案件を獲得するために意識したいのは、納期厳守とレスポンスの速さです。筆者の経験上、文章のクオリティはもちろん大切ですが、それ以上に「この人は安心して任せられる」とクライアントに思ってもらえるかどうかが、継続依頼の分かれ目になっていると感じます。
具体的には、以下の3つの基本を徹底するだけで、継続率は大きく変わるでしょう。
- 納品日より1日早く出す
- 修正依頼には24時間以内に対応する
- 不明点は曖昧にせずすぐに確認する



筆者自身、この3つを意識するようになってから、8割以上のクライアントからリピート発注をいただけるようになりました。
副業ライターが失敗しやすい3つの落とし穴


ここまで副業ライターの始め方をステップごとに解説してきましたが、実際にやってみると想定外の壁にぶつかる場面も少なくありません。特に本業と両立しながらの副業は、時間やお金の管理面で思わぬ落とし穴が潜んでいるものです。
筆者が7年間のなかで痛感した「これを知っていれば避けられた」と思う失敗パターンを3つお伝えしますので、同じ轍を踏まないよう事前に対策を考えておきましょう。
落とし穴❶:本業との両立で体力が限界に
副業ライターの最大の敵は、実は時間管理と体力の問題です。本業でフルタイム勤務をしている場合、ライティングに使えるのは平日の夜と休日に限られます。
筆者は始めて半年ほど経った頃、毎晩23時過ぎまで執筆する生活を続けた結果、体調を崩した経験があります。睡眠時間を削って納品を優先した結果、本業のパフォーマンスにも悪影響が出てしまいました。
この経験から学んだのは、「受けられる量」ではなく「無理なく続けられる量」を基準に案件を選ぶことの大切さです。週に何時間をライティングに充てられるかをあらかじめ決めておき、その範囲内で案件を受けるようにしましょう。



無理のないペースを守ることが、長く続けるための最大のコツだと実感しています。
落とし穴❷:低単価案件から抜け出せない
最初は実績作りのために低単価の案件を受けるのは戦略として正しい判断です。しかし、いつまでも文字単価0.5円以下の案件ばかり受け続けていると、作業量に対して収入が見合わず、モチベーションが下がっていきます。
筆者も「まだ実力不足だから」と思い込んで、1年以上も低単価案件を受け続けてしまった時期がありました。振り返ると、実績が10件を超えたあたりから単価交渉に踏み切るべきだったと反省しています。
単価を上げるタイミングの目安は、クライアントから修正指示がほとんどなくなった時期でしょう。「この人の記事はそのまま公開できる」とクライアントが感じているなら、それは単価アップの交渉材料になります。丁寧に実績と対応力を伝えれば、応じてくれるクライアントは想像以上に多いものです。
落とし穴❸:確定申告を後回しにする
副業で年間20万円以上の所得がある場合、確定申告が必要になります。これは税法上の義務であり、知らなかったでは済まされません。
筆者は1年目に確定申告の知識がほぼゼロの状態で副業を始めてしまい、年度末に慌てて領収書をかき集めた苦い思い出があります。経費として計上できるものは意外と多く、パソコン関連費用やインターネット回線料の一部、参考書籍の購入費用などが該当します。
会計ソフトを使えば帳簿の作成も比較的スムーズに進みますので、freeeやマネーフォワードなどのクラウド型サービスを早めに導入しておくのがおすすめです。



日頃からレシートや領収書を保管しておく習慣をつけると、確定申告の負担が大幅に軽くなります。
まとめ:副業ライターは「まず1記事」から始めよう
最後に、筆者がこれから副業ライターを始める方に最も伝えたいのは、「完璧を目指すより、まず1記事を書き上げることが大切」という点です。最初から完璧な文章を書ける人はいませんし、クオリティは案件をこなしていくなかで自然と上がっていきます。
副業ライターは、始めるハードルが低い一方で、継続するためには地道な努力と自己管理が欠かせません。しかし、正しい手順で一歩ずつ進めていけば、月3〜5万円の副収入を安定的に得ることは現実的な目標です。



この記事が、副業ライターとしての最初の一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。






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